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2016.11.24更新

そろそろ師走も迫る11月21日(月)、東京医科大学臨床講堂で開かれた、東京医大眼科臨床懇話会に参加させて頂きました。午後18:30スタートでしたが、もう辺りは暗く”もうすぐ冬なんだ”と感じさせる中大変貴重な時間を過ごさせて頂きました。今回はすべて英語の講演で自分の英語力を確かめる場でもあり大変楽しみにしておりました。すべてが東京医大教授、後藤浩先生の専門であるブドウ膜炎の話であり、だれもが興味の持てる話題を提供して頂き大変感謝いたしております。兎角opeをしている先生の話は話題がopeに偏り、まだopeをしていれば興味が湧くかもしれないが、開業を契機にopeから離れてしまうと「新しい機械で行ったopeの感触」だとか「メスを改良した結果がこうだった」とか「医学というより技術の話」になり正直sleeping timeとなってしまうので参加する気になれませんでした。今回は純粋に医学という科学の話であり、題目順に講評させて頂きますと

 

Ⅰ、「What can be expected from a uveitis referral center in 2016(or precise measurement method shoud optimize clinical practice and clinical trail)」

                                        Dr.Carl P Herbort(University of Lausanne)

 

 この先生の英語はフランス訛があり日本人にはやや苦手な英語ではありましたが、内容は極めてわかりやすい「ブドウ膜炎診断の検査がどのように発展していったか」ということを先生の豊富な臨床経験(子供のブドウ膜炎も含む)交えながら話して頂きました。先生は昨今ICGがアメリカで網膜ではなく脈絡膜中心に描出されることを理由に否定的になっていることに異議を唱えられており、脈絡膜も炎症が波及するので有効な手段であるとおっしゃっていました。題名「expected」の期待されていたものが何なのかのnuanceがわからなかったのですが、最後に先生が来年度のLausanneの国際学会のbossであることからようやく学会の成功とaudienceの参加を期待しているのだということがはっきりしました。

 

Ⅱ、「Stemming vision loss with stem cell(and a little help from Ras, VHL,HLFs and VEGF)」

 

                                     Dr. Martin Friedlander(the Scripps Reserch Institue)

 

 Jokeが好きな典型的なアメリカ人。titleからしてstem(止める)とstem cell(幹細胞)を掛けてくるなど遊び心満載の講演。英語も典型的アメリカ英語で難しい語句を使わず良かったです。しかも山中先生輩出した日本を意識してか「IPS細胞も素晴らしいがstem cellもいいよ」と明るい講演となりました。骨髄の細胞を目に移植してAMD(加齢黄班変性)の治療を試みるとはさすがアメリカ、日本じゃなかなか認可されないだろうなとおもいつつアメリカ人のフロンティア精神に感銘を受けた講演でもありました。

 その2へ続く

 

                                    

 

投稿者: やまもと眼科

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