症状別2

目がかゆい

目がかゆい=アレルギーと考えがちですが、実ははやり目で一家全員がはやり目になったなんていうご家族が数多くいらっしゃいます。

やまもと眼科が推奨する治療法・予防法

適切に診断をすることが不可欠です。当院ではなぜはやり目でないのかも踏まえて患者さまに納得のいく診療を心がけています。

物がかけて見える

もしこのような症状を自覚されたらすぐいらっしゃってください。
重篤な疾患である場合が多いです。
緑内障で物がかけて見えるとの自覚があればかなり進行した緑内障である場合が多いです。

また網膜剥離で緊急手術が必要である場合も多いです。
失明につながる視神経炎や視神経症という病気の場合もあります。
視神経炎や視神経症は眼底検査だけでは見逃されることも多く油断ができません。
視神経症の中には抗リン脂質抗体症候群という難病が隠れていることがあります。

そして忘れていけないのは、下垂体腫瘍という脳腫瘍があることも多いです。
また脳梗塞があることもあります。

やまもと眼科の提案

非常に重篤な疾患であることが多いので、視野検査(動的視野)や眼底検査、フリッカー検査は必ず慎重に行います。
診断を慎重にして必要があれば専門病院へご紹介します。

白目が真っ赤になっている

白目の出血だったり結膜炎だったり、ブドウ膜炎だったり患者さまでは判断できないことが多いです。
中にはヘルペスというウイルスが入って診断が遅れひどいことになることもあります。
専門家に判断を委ねることが大切です。

やまもと眼科が推奨する治療法・予防法

多彩な病気を念頭において診断を進めていきます。
ヘルペスが疑われる場合、積極的に免疫学的迅速診断を行います。

物が二重に見える

物が二重に見える場合、目の疲れと軽く考えがちですが、ロンパリ(斜視)や目を動かす筋肉の運動障害が隠れている場合が多く重篤な病気(脳梗塞や甲状腺疾患)など命に関わる病気も少なくありません。

かならず専門医(神経眼科医)の診察が必要になります。

やまもと眼科が推奨する治療法・予防法

この分野はやまもと眼科のもっとも得意とする分野です。
斜視や外眼筋運動の評価、眼球突出度などしっかりと評価した上、必要であればMRIをお願いすることもあります。
物が二重に見えたことで、小さな脳梗塞が発見されて患者さまから感謝されたことも多々あります。

VDT症候群

ただの疲れ目ではありません

コンピュータ作業を長時間続けたことで起こる様々な心身の異変をVDT(Visual Display Terminal)症候群といいます。首や回りや肩の痛み、不眠やイライラなどがあり、目の症状としては、乾き目・充血・視力の低下などが挙げられます。

眼科では眼精疲労と診断され、比較的簡単な病気と思われがちです。しかし安易にVDT症候群のくくりで治療してしまうのはたいへん危険といえます。

当院で扱ったケースとしては、目の疲れや頭痛で悩まされている患者さまの症状に違和感があり脳外科への診断を勧めたところ、脳腫瘍が見つかりました。このように思わぬ病原を覆い隠していることもあるので、眼科にとらわれない広いケアが必要となります。

いずれにしても、「ただの疲れ目だ」と素人判断せず、専門医による正確な診断を受けるようにしましょう。

原因

長時間コンピュータ作業を続けることが主な原因ですが、寄り目(斜視)や隠れ斜視(斜位)が原因となって引き起こされることもあります。

検査方法

眼底検査などの一般的な方法で検査できます。

やまもと眼科が推奨する治療法・予防法

目薬と、赤外線で目を温めることで、眼精疲労を和らげます。ただこれだけではVDT症候群の根っこを断ったことにはなりません。他の部分の痛みを和らげるには整形外科や心療内科など、様々な医科との連携が必要です。

また原因となっているコンピュータ作業に対する何らかの改善も必要となってきます。定期的に休憩を取ることや目薬をこまめに差すなどで、悪化を防ぐことができます。患者さまごとのライフスタイルにフォーカスした治療が必要となる分野ですので、まずは眼科へお越しいただいて、一緒に解決法を見出していきましょう。

結膜炎

感染の危険性や大病の可能性もあります

まぶたの腫れ、充血、目やになどが結膜炎の諸症状です。ごくありふれた目の病気と思われていますが、「放っておけば治るだろう」と軽視するのは禁物です。ウイルス性のものだと他者への感染が考えられますし、大病のサインの可能性もあるので、早めの眼科受診を心がけましょう。

原因

ウイルス性の「はやり目」やアレルギー性の結膜炎など、原因は様々です。小さなお子様ですと小児科の病気を患っている可能性もあります。中には川崎病という心臓病につながることもあるので、結膜炎を簡単な病気とは思わないようにしましょう。

検査方法

免疫学的検査によって「はやり目」かどうかを診断します。

やまもと眼科が推奨する治療法・予防法

多くは目薬を差すことで治療が可能です。治療期間は原因によって様々です。

「はやり目」の場合は感染を防ぐ対策が必要となります。患部へ触れることはせず、こまめに手を石けんで洗うようにします。プールや銭湯など公共施設の使用は控え、タオルや寝床も共有しないでおきましょう。

飛蚊症

視界に見えないはずのものが見えたら……

本当はいないはずの蚊が視界を遮っているように見えることから飛蚊症と呼ばれます。糸くずや黒い影などが動いて見えていたらこの病気の可能性があります。

原因

飛蚊症には大きく2つあります。生理的飛蚊症は生まれつきのものであり、病的なものではありません。そうではない場合は、網膜に穴があいていたり硝子体出血を起こしているため、飛蚊症を発症していることが考えられます。

検査方法

眼底検査を行うことで原因を見つけだすことができます。

やまもと眼科が推奨する治療法・予防法

生理的飛蚊症の場合は「失明の心配はない」ことを患者さまにご説明します。手術の必要はなく、治療法の1つとしてはサプリメント服用によって栄養バランスを整えることがいいとされています。ご希望の患者さまにはサプリメントのアドバイスや購入のお手伝いをしております。

網膜に穴があいている場合はレーザーオペにて患部を治療します。硝子体に原因がある場合は大掛かりな手術となるため、環境の整っている病院へのご案内をいたします。

ドライアイ

患者さまの体質に合わせた目薬で症状は緩和されます

名前からすぐに目の乾きを連想しますが、多くの患者さまは目の疲れや視力低下を訴えて来院されます。また逆に「涙が出て困る」といったお悩みを抱える方も多いです。

原因

パソコンワークなどでまばたきの回数が減り、乾き目となるケースが最も一般的です。また、年齢とともに涙の成分が変わり、分泌されにくくなる、もしくは涙の量が多くなる、といった原因も考えられます。最近多く行われているレーシック手術の術後にもドライアイを訴える方がいらっしゃいます。

検査方法

ドライアイ検査にて涙の成分を調べます。

やまもと眼科が推奨する治療法・予防法

目薬と涙点プラグ、血清療法などが挙げられます。涙点プラグとは涙の出てくるところに栓を差して、涙がたまって潤いを保ちやすくする療法です。

予防として最も現実的なのはやはり目薬です。市販の物ではなく眼科の診断によって処方された、患者さまの体質に合わせた目薬を差すことが最も効果的ですので、ドライアイにお悩みの方は必ず一度眼科での受診を行ってください。

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