平成28年度12月8日、p.m19:30から行われた糖尿病ネットワーク登録医連絡会に参加しました。
p.m14:30からp.m17:00まで色覚の講演だったので講演会のハシゴでした。
眼科医は実臨床で内科の現在行われている診療がどういうものなのか中々知る機会がないので
参加してみましたが、内科治療のの進歩に驚かされ隔世の感すら漂いました。
とかく眼科の世界では最小血管に焦点があたり過ぎているきらいがあり、「糖尿病黄斑浮腫(DME)には
ルセンティスがいい、いやいやアイリーアだ、マクジェーンだ、ステロイドだ」と盛んに議論されています。
それはそれで重要ではありますが効果も一時的である場合も多く値段も10万円単位で掛かったりして
economicalとは決していえません。
一方内科の側は多くの薬剤がここ20年間のうちに開発されてきた事や寿命延長させる事を念頭に
微小血管から大血管ーつまり心筋梗塞予防や脳血管疾患予防に興味をシフトしてきているようです。
また食欲やグルカゴンを抑える薬の開発など糖尿病薬は日進月歩で進んでいます。そうなると眼科医が
やりがいを感じる増殖網膜症がこれら内科薬の進歩によって消えてなくなるかもしれません。
実際、増殖網膜症の治療を行うことよりも発生させないことの方がはるかに重要であることを
改めて気づかせてくれた講演でした。